愛してるを心から


声援の声。



そう、響く声援の声。



だけど、これだけじゃ駄目なんだ。



もっと、違う特別な声。




特別な視線。



それを欲しがって走っている自分は、情けないけど・・・だけどそれだけで、力振り絞れる気がするんだ。






お願いだ。



どうか、俺に・・・その声を・・。





届けて欲しい―――――





「――頑張れ!」




その声はすぐに俺の脳へと届いた。


優しく響く透き通るような声。




特別な声。





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