愛してるを心から
ガラッと扉が開き、ドアに並んで玲衣が立っていた。
そんな玲衣の顔は敵意満々といった表情。
じっと私を見据えていた。
「なんで、うちじゃなくて実の味方をしたの?」
突然の質問に少し、驚き間を空けて私は言った。
「私は、味方をした覚えはないよ。ただ、背中を押したのは確か」
「それって、味方したのと同じじゃん。うちだって、彼の事好きだった」
玲衣は、そこまで言って一歩一歩教室の中に入った。
「うん・・・実もそれで悩んでた・・・。だけど、勇気を出したんだよ?実はちゃんと、自分の口で告白をしたんだよ?それは、間違った事?」
「何それ、うちが臆病者って事?実は勇者でうちは臆病者?」
「違うよ・・」