愛してるを心から
「・・・それで?」
「あたしが、隆太を幸せにする、傷つけないって・・・言う」
実は玲衣に近づき目の前で立ち止まった。
「あたし、玲衣が好きだから・・大好きだから・・・・・ライバルだから・・」
きちんと、伝える。
実の力強い言葉に、玲衣ははあ・・とため息をついた。
そして、ぎゅっと強く目を瞑りゆっくりと開いた。
「うち、今まで何してたんだろうね・・・ばっかみたい・・」
「そんな事・・」
実の言葉を遮って玲衣がまた続けた。
「実のした事は間違ってないよ・・裕子の言った通り・・・。告白したって事はそれだけ彼の事好きだったって事だから。言えないより、言える方が凄いに決まってる・・」