愛してるを心から
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次の日。
私は、いつもどおり登校する。
すれ違う友達が、手を振ってくれる。
「裕子ー!」
突然聞こえた声。
とともに、背中に来た衝撃。
「・・・茉莉」
私は、痛めた腰を擦りながら恨めしそうに茉莉をみた。
「ごめん、ごめん!で、昨日の事話してくれるよね!?」
軽く受け流され、ほろりと涙を流すも茉莉は完璧に無視。
そんなことよりも、翔との事を聞きたいらしい。
「皆が集まって、んで昼休み!」
子供を言い聞かせるようにいう私に、茉莉は少し不満そうな顔をした。
そんな茉莉を残して、私はまた足を進める。
「ケチー」
とたとたと茉莉が走る。
私の隣まで、来てベッとしたを出した。