愛してるを心から
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始業式が終わり、クラスに分かれる。


茉莉と、私は一緒のクラスだったから良かったぁ。


「ねぇ、裕子!楽しみだね!新しい友達できるかな!?」



茉莉は、ずっと興奮状態で私はそれに適当に反応を返している。


2-3とかかれた教室のドアを開く。


と同時に、私たちは数人の女子に囲まれた。


「おはよ!ねぇ、友達になろーよ」



緩く巻いた髪をツインテールにした女の子が、そう切り出してきた。



私は、なんて答えたらいいのか分からず、苦笑いだけを浮かべる。


と、ズイッと茉莉が私の前へ出てきた。


私は、小さくありがとう、と手を合わせながら茉莉の後ろへと隠れた。


「いいよ、なろーなろー!名前なんていうの?」


茉莉は、持ち前のスマイルで彼女たちに話しかける。


「玲衣だよ!」



ツインテールの女の子がそう答える。



すると、次にふわっとした感じの可愛い子がぴょこんと現れた。


「あたしは、実っていうの、宜しくね」


おっとりとした、優しい笑顔。


その笑顔が、心を和ませてくれるようだった。


「佳乃だよ、君たちの名前は?」



急に隣から聞こえてきた声で、私は驚いてこけてしまった。



フフと、笑った佳乃ちゃんは大丈夫?、と手を差し出してくれた。



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