愛してるを心から
私はどういっていいかわからなくなった。
二人が、一人の人を愛す。
しかも、友達同士で・・・。
「もういいよ、実。ありがとう、ごめんね」
実の背中を撫でながら、茉莉は優しくいった。
「あたし、実保健室に連れて行ってくる」
茉莉のその声が聞こえ、私は「うん」とだけいった。
実は、凄いと思う。
ちゃんと、考えてるから・・・。
私は、どう?
もし、私が実の立場だったら、私はきっと自分を優先するんだろう。
私は、実みたいに強くないから。
ふと、私は玲衣のほうをみた。
楽しく笑っている玲衣。
よく考えれば、玲衣は実のこと知っているんだろうかな。