愛してるを心から



「星谷!」


急に彼の名前が叫ばれたとき、チャイムが教室中に鳴り響いた。


声にした方へ向くと、翔がこっちをみて立っていた。


目と目が対峙したとき、翔が私から目を逸らした。


後ろで、席に座る音が聞こえる。


星谷くんの方をむくと、星谷くんの目線とぶつかった。


にこっと笑った星谷くん。


前へと向きなおした彼は、机から教科書を取り出しはじめた。


私も、前へと向きなおす。









翔、なんか怒ってた気がする。





気のせいかもしれない・・・けど。





< 55 / 333 >

この作品をシェア

pagetop