愛してるを心から



星谷くんが後ろを向き、翔に何か伝えている。


口パクで何を言っているのかつかめない私をよそに、二人の会話は終った。



もやもや。


そう自分の中で呟いて、黒板へと顔をむけた。


英語は、苦手で何を先生が言ってるのか分からない。


何?あの言葉は・・・これが英語なのか!?


と思ってしまうようなぐらいごちゃごちゃして混乱してしまう。


「これから、幾つか日本語訳を黒板に書くから。自分のノートにそれを英語に直した文を書いて見せなさい。」


チョークの音が響き、白い字で日本語文が書かれていく。


先生が一文目を書き終えたと同時にシャーペンの音が各方向から聞こえた。


書かれた日本語を直す。


これは、私にとって第一の難問だ。


私は教科書を開いて、似たような英文を探す。


・・・・単語がわかんない。







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