愛してるを心から
初歩的な事すら出来ない私に、書けるはずがないよ。
落ち込む私。
ただただ、ノートを見つめてシャーペンを回す。
そんな私の目の前を通り過ぎたのは消しゴムの欠片。
投げられた方向を向くと、あの笑顔をした星谷くん。
「教えてやろーか」
私に届くぐらいの小声で、星谷くんは言った。
私は、少し迷ったけど教えてもらうことにした。
「星谷くん、英語できるの?」
なんか、出来なさそう、私がそういうとムッと星谷くんは顔を歪めた。
「少なくとも、お前よりは出来るね。ま、任しとけって」
自分のノートを広げ、私のノートを覗く。
「うわ、真っ白じゃん。適当に書くぐらいしろよ」
呆れた。と彼は笑った。
「・・・・星谷くんって、意外と失礼だね。」
私は聞こえない程度に呟く。