愛してるを心から

それとも、もっと別なモノ？


「あーあ、あたしみっともないね」


ずんとくる実の言葉。


私の頭の中で、何かがきれた。


「みっともないって何・・・？」


とめなきゃ。


分かっているのにとめられない。


いや、止められないんじゃない。



止めちゃだけなんだ。


「裕子？」


実が、私に問いかける。


「実は、みっともなくなんかない！」



「・・・え？」



ごめんね、実・・・。



でも、言わせてね。


「実は、強い。友達が同じ人を好きだって知

ってるから踏み出さないんでしょ？留まって

るだけなんでしょ？・・・さっきだってそう、もっ

と違う言い方絶対できた！」


だんだん熱さが増してくる。


精一杯息をすって、私は言葉を発する。