愛してるを心から


なんだか、心が温かくて。


もやもやしてたものも、うじうじ考えてた自分もばからしく思えた。



こんなにも、空は蒼く澄み渡っているのに。


こんなにも、太陽は輝いているのに。



避けていた私は、なんだったんだろう。


チャイムが鳴った。


校舎中に響きわたる音色。


国語の授業が始まるはず・・・だったのに。


現れた先生をみて私は凍りついた。


淡々と号令をかけ、その人はかけている眼鏡を上げた。


「国語の草木先生がお休みの為、自習になりました」


「では、ワークを出してください。」そこまでいうと私達に背を向け、黒板にチョークでページを書き出した。


筆圧が凄いのだろうか・・・。


チョークが黒板に触れるたびに散っていく。


書き終わった先生は、また私達のほうをむいて


「はじめ!」


と声を荒げた。






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