愛してるを心から


倒れる私にもう一度、平手がとんでくる。


助けて・・・!


目を思いきり瞑る。


頭に浮かんだ翔。


あの横顔が、私の頭をよぎる。


何秒か経っても私に更なる痛みはこない。


目を開けてみる。


私の前にいたのは翔だった。


さっきまで震えていなかった体全身が左右に揺れる。


翔の頬は赤く腫れていた。



「醜いね、あんた」


河津先生を睨みつけて翔はいった。




< 79 / 333 >

この作品をシェア

pagetop