最後の天使
次の日も
当たり前のように
日々が流れ、
美紀は
灰になった。
指輪は、
燃やせないといわれ
俺の胸のペンダントトップとして
光っていた。
美紀がいない。
俺はその孤独感に溢れ
心が不安定になった。
人とのかかわりが
嫌になった。
俺は
会社を長期で
休暇を頼み、
部屋からは
出なくなった。
タバコは
もうやめた。
止めたら、
美紀はまたきてくれるよな…
食欲もなくなった。
いや、食べなかった。
美紀が帰ってくるまで
お腹減らして待ってるな。
美紀…
早く、帰ってきてくれよ。