最後の天使


「それは…そんなんじゃない」


『隆二君はさわやかだから大丈夫。…じゃあね』


「美紀…!」


『もう電話もメールもないから…さよなら』


「美紀!美紀!美紀!…」



プーップーップーッ…



夕日の刺すなか

俺と、
電話の切れた音。

それしかなかった。























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