彼に恋して
ピピピッピピピッピピピッ
ガバッ
「はぁっ・・・なんで思い出すんだろっ、気分悪っ」
私、高坂えな12才
今日からピチピチの中学生・・・っといきたい所なんだけどいまはそんな気分になれない
えっなんでかって?
そりゃぁ、6年間も片想いした雨宮君にフラれたから
しかも、
「あんた誰?」
もうショック、ショック
だって雨宮君が私立の学校を受験するって聞いて、私もがんばって勉強して受かったぁ
って言ってたんだよ!?
やばいもう着替えて下に行かないと、入学式から遅刻なんて死ぬ
タッタタ
「キャーえなちゃんその制服似合ってるわよ」
「似合ってるよ!ねーちゃん」
「ありがとう悠斗」
私の家は、弟とお母さんと私の3人家族。
お父さんは、弟が小学校に上がるまえに交通事故で亡くした。
でも、お母さんが私達が寂しくないように一階の半分を花屋にしてお店をやってるんだ!
それに弟の悠斗はまだ反抗期がなくて俺が花屋を継ぐって言ってるし、私は幸せ
「あっ!美波待たせるといけないからいくね」
『いってらっしゃい』