腹から叫べ!

「ほら食べたら早く行きなさい。」

半ば追い出されるようにしてカノは家を出た。

ふう。歩くのめんどいからチャリで行こう。

道路は車が渋滞しているようだ。

チャリに乗って呑気にこいでいると、抜かれた。

馬に。

…馬?

「馬!?なんで道路に馬!?」

しかも白馬だ。

すごい速さで駆け抜けて行った。


学校に着くと、門のところに馬がつながれていた。

「え、学校関係者の馬?」

なんか嫌な予感がする。

「おーカノ!お前も案内係?」

…やっぱり。

手を振ってきたのはナインだった。

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