腹から叫べ!
…冗談じゃねえぞ。
「お前ら!…ちょっとそこに座れ。」
カノはニコニコしながら額の血管を浮き上がらせていた。
さすがに空気を読んだ4人はおとなしく正座した。
「人の意見を聞かずに勝手に入部届け出すとか何事じゃオンドリャー。」
「いや…あのな、カノ、悪気はないんだよ。」
「悪気がないのが一番たち悪いんじゃ!」
「…カノ君…キャラ違う…。」
「キャラ?お前に俺の何が分かるんだコラ。さっさと部活取り消してこいや!」
「カノ君、…部活を取りやめることはできないんです。」
「は。」
「部員が0人にならない限り廃部にすることはダメなんだ。」
「は?じゃあ俺やめるし。」