腹から叫べ!

「ちょっと、担任そこにいるよ。」

「わざと聞こえるように言ってんのよ。」

担任は悪びれもせず笑っていた。

「松前は受付な。島田は案内。このプラカード持って立ってたらいいから。」

「「はーい。」」

「9時から受付だから、それまで掃除とか準備とか割り振られてるけど、まあテキトーにやってくれ。」

割り振られてんだったらそれを教えてくれよ。

「つーかあの馬なんなんだ。」

「ああ、あれはナイン君の交通手段ですよ。」

「ナインって…崎野か。困ったなあ。でもまあ交通手段なら仕方ないか。せめてチャリ置場に移動してもらおう。」

…そういう問題じゃねーだろ。

結局チャリが並んでるところに馬は移動させられた。

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