腹から叫べ!

「カノ君も当番ですか?」

「あれユラ君。」

ユラ君はいつもの女子制服で来ていた。

「案内係になっちゃったんだよ。」

「私もです。ナイン君は受付みたいですけどね。」

あいつに受付がつとまるのだろうか。

「もしかしてガク君とチヨ君も来てる?」

「はい。でもチヨ君は入試説明会の司会進行役で、ガク君は体育館のスリッパ並べだそうですよ。」

「そっか。」

結局みんな呼び出されてんだ。

「私たちも中学生を教室まで連れていくだけでいいみたいなんですぐ終わりますよ。」

「うん。」

< 111 / 290 >

この作品をシェア

pagetop