腹から叫べ!

それにしても人質がいるのに銃を向けるのはダメだろう。

「ほんとマジやめてよおっちゃん!」

でもどうしてかなあ。

なぜか緊迫感がない。

あ、人質がガク君だからか。

強盗は一向に動く気配がない。

その時だった。


パカラッパカラッ


外から軽快な音が聞こえてきた。

まさかこの音は…

「ガクー!」

やっぱり馬に乗ったナイン君だった。

馬はそのまま体育館に上がり、こちらに全速力で走ってくる。

「え、ちょ、ま!?」

次の瞬間、強盗に体当たり。

強盗(+ガク君)は飛ばされた。

「確保ー!」

強盗は逮捕された。

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