腹から叫べ!

拍手が沸き起こった。

「ナイン君ナイス!」

「はは。よくやった笹山。ご褒美の人参だ。」

ナインは馬に人参を差し出した。

「…笹山?」

「おう。この馬の名前だ。カッコイイだろ。」

「名付け親は…?」

「俺に決まってんだろ。」

ネーミングセンスないし!

白馬の名前が笹山って!


あ、そういえば。

「ガク君大丈夫?」

「…なんとか…。」

ガク君は頭を押さえて立ち上がった。

「つーかどいつもこいつも人質の俺はお構いなしなのな!」

「はは。」

「笑ってんなよ!」

「まあ、強盗も捕まったし、人質も無事だったから結果オーライ?」

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