腹から叫べ!

「待ちなさい!ってあれ、どこ行ったのかしら?ちょっとあなた。」

「はい!?」

廊下で立っていたカノは真田先生に話しかけられた。

「こっちに誰か走って来なかったかしら?」

「えーと、向こうに走っていって、そのまま階段を上って行きましたけど。」

「そう。ありがとう。」

先生はカノが言った方へ向かっていった。

「…行ったか?」

「うん。」

一度教室に入ったチヨと男子生徒は廊下に出てきた。

「大丈夫?」

その生徒の顔をよく見ると誰もが認めるイケメンだった。

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