腹から叫べ!
3組の教室では黄色い声が飛び交う。
「え、ほんとにユラ君!?」
「あ…はい。」
「マジカッコイイんですけど!」
ユラは女子に囲まれていた。
「放課後一緒に遊ぼうよ!」
「ずるい!一人だけ抜け駆けすんなよー。私と遊ぼ?」
「お前だって抜け駆けしてんじゃん!」
ギャーギャー騒ぐ女子。
「すみません。今日は用事があるので…。」
「そっか、だったら…「ユラ君!」
廊下からカノが呼んだ。
「あ、カノ君。ちょっと行ってきますね。」
ユラは教室を出た。