腹から叫べ!
「彼女は生まれつき体が悪かったんです。
幼い私は彼女の病状なんて全く知りませんでした。
中学に入学してすぐに彼女に告白しました。
小学生の時からずっと彼女のことが好きだったんです。
そして私たちは付き合うことになりました。
私は水泳部に入り、彼女はたまに部活を見に来てくれたりしていました。
中学生ですから、お金もなくて、デートは近場のお店とかが多かったですかね。
初デートの時に買ったのがこれです。」
ユラは先程のペンダントを見せた。
「彼女とのペアリングなんですよ。
小さい頃から一緒だった私たちはそのまま婚約もしました。
幼いながら、本気だったんです。」
ユラは愛しそうにリングを見つめた。