腹から叫べ!

「よし、今日はサボろうぜ!」

「はあ!?」

ナインは思い立ったように立ち上がった。

「花買って、お墓参りして、それから遊ぼうぜ。」

「ナイン君…覚えてたんですか?」

「そりゃあな。ユラがそんな格好して学校来るし。」

「そうだな。今日はいいや、俺も。勉強よりもそっちのが大事だし。」

「ガク君は勉強が嫌なだけでしょう。」

「へへ。」

図星のようだ。

「そうだね、行こうか。俺のことも彼女に紹介してよ。」

「…そうですね。行きましょうか。」

5人は学校を抜け出した。

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