腹から叫べ!
翌日。
「おはようございます、カノ君。」
「おはようユラ君…ってあれ?」
ユラ君はいつも通りの女子制服と長い髪型だった。
「髪の毛…。」
「あ、これですか?これはエクステです。」
「女装やめたのは昨日だけだったの?」
「はい。彼女が生きてる時はまだ女装してませんでしたから。」
「そっか…。…やっぱり女装始めた理由って…その…彼女関係?」
「いえ、ただの趣味です。」
「へ。」
「ほら、早く教室行かないと遅れますよ!」
そんな2人の様子を見て、1人の女の子が笑っていた。
「ユラ君は笑ってる方がいいね。」
その朝5人は前日サボったため、仲良く正座をさせられたのであった。