腹から叫べ!
「クソ。わかったよ!何がいい?」
「スーパーカップバニラ。」
「私はパナップいちご。」
「カノくん、あのねー、わたしはしろくまさん。」
「カノくん、あのねー、ぼくはガリガリくんのソーダ。」
「了解。」
「お釣りで好きなもん買っていいから。」
「サンキュ。」
カノはサンダルを履いて家を出た。
「ったく人を使うなあいつら。」
まあ夜の散歩も悪くないか。
この時間にコンビニに来るのは初めてかもしれない。
「いらっしゃいま…」
…ん?店員の声が途切れた。
「え、チヨ君?」
「…カノ…。」
店員はチヨ君だった。