腹から叫べ!

翌日。

「カノ、ちょっと。」

「あ、チヨ君。」

チヨ君に廊下に呼び出された。

「昨日はサンキュ。」

「あ、別にバイトしてる人けっこういると思うよ?」

「そうなのか?」

「うん。でもなんでチヨ君バイトしてたの?小遣い稼ぎ?」

「あー、うち父親いねーから。」

「え!?あー、うー、…ごめん。」

「別に謝る必要ねえよ。いねえっつっても離婚だからピンピンしてやがるよ。養育費もちゃんと入れてくれてるみたいだし。」

「そっか。え、でもなんで…」

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