腹から叫べ!


一方、会議室には呼び出された保護者たちが集まってきていた。

「ユラー!」

「あ、お母さん。バレちゃった。」

ユラは母親に向かって舌を出した。

「もう。あれほどバイトはバレないようにしなさいって言ったのに。」

「ごめんごめん。」

ユラの母は若い。

「えっと…あの…真島さん。」

「はい?」

今の会話を聞いていた教師が声をかけた。

「息子さんがアルバイトをしていたことはご存知で…?」

「はい、知ってましたよ。つーかバイトの何が悪いんですか?30字以内で説明してください。」

「あのですねえ…」

バンッ

その時、勢いよくドアが開いた。

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