腹から叫べ!

「カノもなんか叫べよ。」

「俺はいい。」

「おいおい副部長。しっかりやれよー。」

ガクの言葉にカチンときたカノは立ち上がって叫んだ。

「こんな部活…嫌だああぁぁぁぁぁぁ!」

かなり大声で叫んだため、カノは肩で息をしている。

「カノ!お前けっこう声量あんじゃん!」

「え、内容の方は無視ですか?」

「カノ君すごいです!さすが副部長!」

「いやいや、副部長が言ったらいけない言葉を発したんですけど…。」

「くそ。負けたぜ。」

「負けたって別に競ってなかったよね?」

「これで大会でも上位目指せるな。」

「上位って…大会!?」

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