腹から叫べ!

「これ爆弾じゃないじゃん!ただの花火じゃん!」

明るい空に不似合いな花火が何発も打ち上がっていた。

「どうだ。俺が発明した時限花火は。」

「特許取れるぜ特許!」

興奮するガク。

「いや、あのさあ、呑気に笑ってる場合じゃないと思うんだよね。…ほら。」

さすがに近所の人たちも集まってきた。

そして鬼の形相をしたナインの父がこちらにやってくる。

「やっべ!逃げろ!」

「おいコラ待てお前ら!」

5人は全速力で逃げた。

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