腹から叫べ!

しかしすぐに捕まった。

松森さんがくどくどと説教してきた。

「すいませんでした…。」

「さっきの行為は脅迫ですよ!?ごめんで済んだら警察はいりません!花火だったからいいものの…」

説教はまだ続きそうだ。

ふと顔をあげるとナインの父が難しい顔をしているのが目に入った。

松森さんの説教が終わったところでナインが口を開いた。

「父さん…今日は迷惑かけてすみませんでした。でも俺、転校する気はありませんから。」

「ふん。…ナイン、急遽仕事が入ったから父さんはこれからフランスに戻る。転校は…延期だ。」

え、それって…


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