腹から叫べ!

「カーノ♪」

後ろから俺を呼ぶ声。

ナイン君だ。

「ちょっと待って。」

作業中で俺は振り向けない。

「よしできた。何ナイン君。…ぎいやあああ!」

振り返るとそこにいたのは、脳天に斧が刺さって顔面血まみれのナイン君だった。

「うわ島田、びっくりしすぎだろ。」

「う…ごめん。」

クラスメートもカノの声に驚いたようだ。

「はは。カノは脅かしがいがあるなあ。」

「うっさい!…で、何その格好。」

「うちのお化け屋敷の衣装だよ。」

「そっか、お化け屋敷か。つーかリアルだしそれ!」

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