腹から叫べ!


翌日。

「えー、文化祭というのは、文化を楽しむものであり…」

文化祭開会式。

校長の声が体育館に響き渡る。

入学式のときみたいにナイン君が何か言い出さないかヒヤヒヤしたがその心配はなさそうだ。

なぜなら寝てるから。

ナイン君は隣の男子の肩に頭を乗せて眠っていた。

あー、迷惑だろうな、あれ。


午前中は基本ステージ発表だ。

コーラス部や吹奏楽部、そのほかにクラスの出し物もある。

チヨ君のクラスの劇も午前中に終わるはず。

< 239 / 290 >

この作品をシェア

pagetop