腹から叫べ!

「いやいや、あれはないだろ。きついだろ。」

さすがのナイン君も今回ばかりは突っ込む。

「クジで決めたみたいだから仕方ないのかな。」

そのあとも配役はカオスだった。

魔法使い役はゴツい男子。

馬役はまさかの担任。

「あ、もうすぐチヨ君出てくるんじゃね?」

チヨは服をなびかせながら出てきた。

「なんか…チヨ君がまともに見える…。」

唯一普通の配役。

しかし。

「なんかチヨ君、フラフラしてない?」

「メガネかけてないから見えないんだろ。」

ガタン。

あ、こけた。

< 241 / 290 >

この作品をシェア

pagetop