腹から叫べ!


シンデレラの劇も無事(?)終わり、少し時間が空いた。

「よしカノ、今のうちにいろいろ回っとくか。」

「そうだね。他の3人にも声かけよ。」

2人は席を立った。

「びっくりしましたよー。チヨ君ステージに出てきたと思ったらいきなり転ぶんですもん。」

ユラがチヨを揺すっている。

「仕方ないだろ。メガネがなくて段差が見えなかったんだから。」

「あ、やっぱりメガネのせいだったんだ。」

「よおカノ、ナイン。どうだった?俺の王子役は?」

「おう!最初にこけたとこダサかったぞ!」

ナイン君が満面の笑みで言い放った。

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