腹から叫べ!

出店で買ったものをみんなで食べていたらユラ君の両親に出会った。

「ユラー。あら、こないだのお友達ね。」

「あ…どうも。」

ユラ君のお父さんとお母さん…すごい格好だ。

「お母さん、その年でゴスロリはないよね。お父さんも何スーツで決めちゃってんの?学校の文化祭で生徒より目立つ親って何?」

ユラ君がいつもと違う口調で言うもんだから驚いたけど、俺が言いたいことをすべて言ってくれた。

「あら、ユラだって女装してるじゃない。ママだっておめかししたいわ。ねえ、パパ。」

「そうだぞユラ。お父さん張り切ってきたんだぞ。」

胸を張るユラ父。

「あー、うざい。半径5メートル以内に近寄らないで。」

「ユラも年頃の娘か。お父さん…悲しいぞ!」

ユラ君は娘じゃないだろ。

つーかツッコミどころ多すぎる。

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