腹から叫べ!
「ええぇぇぇぇ!?」
遠くでナイン君の叫び声が聞こえた。
今の声だったら入賞できるんじゃね?…じゃなくて、
「ナイン君どうしたの?」
「登録…できてなかった。」
「はあ!?じゃあ出場できねえの!?」
「いや、お兄ちゃんたち、出場者少ないから今からエントリーしてもいいよ。」
「マジですか!」
「うん。」
「おっさん!恩に着るぜ!」
なんとか出場決定。
「声出ししとけよー。」
「別に本格的な大会じゃないんだし、そんなに気合いいれなくても…。」
バンッ!
「痛て!」
「あ、すいません。」
カノは誰かにぶつかった。