腹から叫べ!

「ナイン君家は来ないの?」

「うちは…」

「坊ちゃん!」

「え?あ、松森。来てたのか。」

松森さんが走ってきた。

「探しましたよ。」

「あれ?来るって言ってたっけ?」

「いえ。そういえば言ってませんでしたね。」

へへっと笑う松森さん。

「ナイン。」

ナイン君を呼ぶ低い声。

その声の主は、


ナイン君のお父さんだった。


「お…父さん…なんでここに!?」

「松森から連絡が来て自家ジェットとばして帰ってきた。」

おい金持ち。

「お母さんもいるわよ。」

ナイン父の後ろからひょっこり顔を出したナイン母。

< 250 / 290 >

この作品をシェア

pagetop