腹から叫べ!

「お前のクラスは何をするんだ。」

「お化け屋敷です。」

「そうか。あとで行こう。」

しかめっつらなナイン父。

おいおい。学祭に来てそんなしかめっつらはないだろ。

「俺は生まれつきこんな顔だ。」

あ、心読まれた。

「あ、あのお父さん!午後から…体育館で部活の出し物があるんです。見に来てくだ…さい。」

ナインは父の目を見て言った。

「…わかった。行こう。」

崎野一家が立ち去ろうとしたその時、

「あれ?いっちゃんじゃない?」

「え?あ…あっくん。」

いっちゃん?あっくん?

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