腹から叫べ!

「カノちゃーん!」

「ぐほっ!」

いきなり突進してきたのはモモ。

「「カノくーん!」」

その後ろから双子が走ってきた。

「みんな、来てくれたんだ。」

「あのね、ぼくたちもね、さけぶのー。」

「え?」

「わたしと、モモちゃんと、シノくんの3人でさけぶのー。」

「へ?マジ?」

「マジ。そこでエントリーしてきたよ。」

モモが指差した方を見るとユラ君がニコニコしていた。

「えー。何叫ぶの?」

「えへ。カノちゃんへの愛。」

「は?」

「おいカノー!そろそろ準備しろよー!」

「はーい!じゃあ俺行くよ。」

「うん。聞いてね。」

カノはマイクの調整へ向かった。

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