腹から叫べ!

大きく息を吸った。

「文化祭楽しいぜー!みなさーん!盛り上がっていきましょーう!」

わー!っという歓声が起こった。

無事トップバッターをやり遂げたカノ。

『はい、カノ君による叫びでしたー。相変わらず普通な叫びでしたねー。』

「うるさいわ。」

『続いては野球部の仲良しメンバーによる叫びです。どうぞー。』

次々とみんな叫んでいく。

『えー、続いてはエントリーナンバー10番、1年3組杉谷君でーす。どうぞー。』

あ、こいつか。愛の告白するとか言ってたバカは。

杉谷君はにこにこしながらステージに登っていった。

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