腹から叫べ!

「俺はー!同じクラスの山下さんが好きだー!」

ヒューヒュー!という古い茶々が入る。

ナイン君だなこの声は。

「山下さーん!付き合ってくださーい!」

観客席にいる山下さんらしき人物が立ち上がった。

「やだー!無理ー!」

無理って…。

場内は爆笑。

「…ぐすん。」

『わ!泣かないでください!頑張って告白してくれた杉谷君でしたー。皆さん大きな拍手をー!』

杉谷君は肩を落として戻っていった。

『さあ、気を取り直して次に参りましょう。続いては一般からの参加ですね。可愛らしい3人組です。どうぞー。』

あ、シノとリノとモモだ。

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