腹から叫べ!

その後もチヨ君は尽くスルーしていった。

「チヨ君、怖くないの?」

「俺が怖いのは地理だけだ。」

チヨ君方向音痴だったっけ。

「チヨ〜カノ〜憎らしや〜」

目の前に立ちはだかったのは顔面血まみれのナイン君。

「出口に向かうには俺を倒してからにしろ!」

「…はあ?」

だからさっきガク君がやられてたのか。

「ちなみにこの血は血糊じゃない。さっきユラにやられた傷口から溢れた本物の血だ。」

「威張っていうことじゃないよね?つーか病院行った方が良くね?」

「むしろ病院が来い!」

…意味不…。

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