腹から叫べ!


文化祭は無事終わり、あとは後夜祭だ。

校庭でキャンプファイヤーをしてフォークダンスをするというもので、自由参加だ。

俺は疲れたから教室の窓から眺めることにした。

「お、カノこんなところにいたんだ。」

「あ、ナイン君。お疲れ。みんなは?」

「あそこ。」

ナインが指す方を見ると、曲を無視してフリーダムに踊っている3人がいた。

「ははは。自由だね。」

「そうだな。…なあ、カノ。」

「ん?」

「俺の名前の由来知ってるか?」

「なんだよいきなり。知るわけないじゃん。」

「そりゃそうだな。言ってないもんな。」

ナインは笑う。

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