腹から叫べ!

カノは無言で手紙をしまった。

他の3人も黙ったままだった。

「おばさん、ありがとうございました。」

「…ええ。」

4人はそのまま崎野宅をあとにした。

「…あんなこと書かれてたら何も言えねえよなあ…」

「…そうだね。」

そのあと4人は一切口を聞かないで家に帰った。

家には誰もいない。

「…あ。ナイン君の手紙持ってきちゃったけど良かったかな。」

…ナイン君、何も考えてないようでちゃんと考えてたんだな。

「夢、だよなあ…」

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