腹から叫べ!
「カノお前、頭打ったか?」
「いや?」
「カノ君が自らそんなこと言うなんておかしいです。」
「俺は正常だ。いや、お前らのアホがうつったか?」
「なんでまた夢なんだよ。」
「だって……悔しいじゃん。」
3人はカノをじっと見る。
「何が?」
「ナイン君、夢に向かって進んでんだよ。すごいと思うけど、なんか悔しい。」
チヨが頷いた。
「…そうだな。ナインの野郎、言い逃げしやがって!俺もこっから叫んでやる!」
チヨはそう言うと、大きく息を吸い込んだ。