腹から叫べ!

ナインがカノの教室の入り口で手をひらひらさせていた。

俺はナイン君に入部させられてからクラスの人たちに注目されている気がする。

「今日は屋上で雑談会だからな!」

「はいはい。」

なんだかんだでだんだん慣れてきた。


「ねえねえ島田君、ナイン君の部活に入ったってほんと?」

隣の松前さんが興味津々に聞いてきた。

「無理矢理。」

「そっか、大変だね。でもナイン君お金持ちだから家すっごいよ。」

「…え、そうなの?」

「うん。小学校の時から一緒だったんだけどね、その頃はナイン君普通な感じだったからけっこう仲良かったし。」

…普通?あのナイン君が?

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