腹から叫べ!

「よし、部活は一時休止で勉強すっか。」

「うん、そうだね。図書室でやる?」

「は?」

「え?」

「屋上に決まってんだろ。」

「暑いじゃん!」

「お前知らないのか?光合成しながら勉強したら頭働くんだぞ!」

ガクは自信満々に言う。

「ガク君、君の体内には葉緑体でもあるのか?」

カノは冷静に聞いた。

「は?何それ?」

…このバカに聞いた俺がバカだった。

「図書室だと集中しすぎて眠くなるだろ。」

普通集中したら眠くなくなるんじゃねえ?

でもまあ眠くなるという言い分には一理ある。

「じゃあいつも通りにここ集合ってことで。」

「おうよ!」

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