腹から叫べ!

翌日。

「てめーらあ!結局寝るんじゃねーか!」

屋上での勉強会。

カノがジュースを買って帰ってくると、ナインとガクとユラは気持ちよさそうに眠っていた。

起きる気配はまったくない。

「ったく。何しに来てんだよ。」

チヨだけが真面目に勉強している。

「チヨ君はなんでそんなに勉強好きなの?」

「別に好きじゃない。」

「え?じゃあなんでガリ勉なの?学年トップだし。」

「ガリ勉って…。…勉強してないとヤンキーと間違われるんだよ。」

「は?」

どういうこと?

「チヨ君のことヤンキーと思ったことなんて全然ないんだけど。」

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